組合員の皆さんのお悩みに、
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Z・ONEコネクト

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お悩み・相談の中から、
毎月、話題(テーマ)を絞って
ご紹介していきます!
Z・ONEコネクトでは全国の組合員から届いたご意見を大公開!

2024年6月のテーマは
「若手のやる気を
ひきだす職場」

若手社員の定着のため、皆さんの会社や職場ではどんなことをしていますか?

新入社員の3割が入社3年以内に離職する…ということが言われて久しいですが、少子化や人手不足が続く今日も、若手社員の定着は、職場で共に働く私たちが考えなければいけない大きな課題です。
そこで、今回はZ・ONEメンバーズの皆さんに、「若手がやりがいを持って働ける職場のためにできることは何か」を伺いました。

若手がやりがいを持って働ける職場のためにできることは何ですか?

中堅・ベテランが「若手」にできること

「あの人がいなかったら、今の自分はない」。中堅・ベテランの皆さんなら、そんな経験もお持ちではないでしょうか
人の能力や意欲は、他者によってひきだされる側面があります。若手の成果や努力を認めて、褒めて、潜在する力をひきだすこと。経験豊富な中堅・ベテランならではの重要な役割です。

メンバーズの回答

  • 先輩、上司から若手社員に何かわからないことはないか?など積極的に聞いてあげる。若手社員ができないことができたら、みんなの前で披露して褒めてあげる。これはお金もかからず意識するだけでできる。(島根トヨタグループ労働組合 30代 組合員本人)
  • 小さなことでいいので責任を与え、達成感を味わわせる。やれたことは褒める。失敗したら一緒にどうすればいいか悩む。
    (アイシン労働組合 40代 組合員本人)
  • 若いスタッフの意見を頭ごなしに否定しない。最初から出来ない理由を並べない。挑戦してみる気持ちを抑え込まない。
    (トヨタカローラ名古屋労働組合 60代 組合員本人)
  • 将来のビジョンを明確に魅せる必要があると思う。努力した先の30年後の役職や年収に魅力があるかは重要だと思う。
    (トヨタエンタプライズ労働組合 40代 組合員本人)
  • 先輩や上司が手本を見せることが大切だと思います。まずは我々が仕事を好きにならなければいけない。若手に質問された時にキチンと納得できる答えを出す。色々なトラブルをひとつずつこなしている姿を見せる。仕事はみんなで楽しくが一番ですよね!(トヨタ自動車北海道労働組合 50代 組合員本人)

職場のコミュケーション力

若者の離職理由としてよくあげられるのが「人間関係」。しかし、職場には、年齢はもちろん、考え方も、役割も、ポジションも違う人たちが集まっています。そんな一人ひとりの個性や持ち味を結集し、“ワンチーム”として機能させるのが、職場の「コミュニケーション」ではないでしょうか。

メンバーズの回答

  • やっぱり、コミュニケーションが一番だと思います。(トヨタ自動車労働組合 40代 組合員本人)
  • たわいもない会話ができるとか、コミュニケーションがしっかり取れていること!(トヨタ自動車東日本労働組合 20代 組合員本人)
  • はじめから仕事の面白さを見出せる人ばかりではない。さまざまな価値観を持つ若手の話を聞き、求めているものをお互いに擦り合わせていくコミュニケーションも必要だと思います。(アイシン労働組合 30代 組合員本人)
  • 営業所に若手が配属になり「共通の話題つくりをしたい!!」と思い、毎週木曜日に体育館を借り(無料)、18時~20時頃までバドミントン等をして汗を流していました。とても楽しく、コミュニケーションづくりには良かったです。
    (トヨタモビリティパーツ労働組合 北東北統括支部 50代 組合員本人)
  • 働きがいのある会社は、社員同士のコミュニケーションが良好であると思う。コミュニケーションが多いと、安心感を多く得ることができたり、悩みが無くなったりするだけでなく、理念・カルチャーの伝播や共有が盛んになり、その会社らしいものづくりなどに繋がっていくと考えるからです。(フタバ産業労働組合 20代 組合員本人)

「成長」と「裁量」と「責任」と

自己実現や達成感、期待に応える喜び、使命感から生まれる誇りや責任など。やはり、働きがい・やりがいの醍醐味は、このあたりにありそうです。実現したい夢やチャレンジの時間をたくさん持っている若手なら、なおさらのこと。そんな魅力のある職場にしたいですね。

メンバーズの回答

  • スキルアップの機会などを実感できる会社づくりが必要だと思う。(埼玉トヨタ自動車労働組合 20代 組合員本人)
  • 成長実感、裁量をもたせる。(トヨタカローラ札幌労働組合 30代 組合員本人)
  • 本人のレベルより少し高めの業務を任せて、常にサポートしながら完了までもっていくことで、達成感と成功体験を味わってもらう。(青山製作所労働組合 40代 組合員本人)
  • 業務の目的を理解して、エンドユーザーの喜びを知る。(新明工業労働組合 40代 組合員本人)
  • 自分の仕事が社会の役に立っていることが実感できることが必要だと思います。人は誰かの役に立っていると実感することが、何よりの原動力になると思うからです。(飛島物流サービス労働組合 40代 組合員本人)

「制度」と「風土」で若手を育てる

ILO(国際労働機関)が提唱するディーセントワークという考え方があります。「自由、公平、安全と人間としての尊厳を条件とした、全ての人のための生産的な仕事」のことです。若手に限らず、よい環境を定着させるには「制度」が必要ですし、人間らしく自分らしく働けるような「風土」も大事です。
制度や風土に関するご意見・ご提案を見てみましょう。

参照:厚生労働省「ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)について」

メンバーズの回答

  • 自由に意見を出せる風土をつくる。自分の居場所があるなと思ってもらえるように、積極的にローテーションや新たな業務への挑戦をうながす。(トヨタ自動車労働組合 20代 組合員本人)
  • 「いいアイデアだね!」と言ってもらえる職場。「わからないことは聞いて、一緒に考えよう!」と寄り添う職場。
    (ジェイテクト労働組合 30代 組合員本人)
  • 習熟度の見える化であったり、定期的に作業習熟度の簡単な報告会などを行って、職場全体で『あなたを応援していますよ!』的な会合を設けたりしても良いかもしれませんね。(トヨタ自動車労働組合 50代 組合員本人)
  • 在宅、フレックス、週休3日制など、自由な働き方を選べる環境があること。相談しやすい環境があること。1人で業務を背負わず上司と一緒に仕事ができること。小さな成功体験が積める仕事を任せてもらえること。(トヨタ紡織労働組合 30代 組合員本人)
  • 仕事をやることの意味の明確化と、透明性ある評価制度ではないでしょうか。個が重要視されるこれからの世代には、自分がどうしてそこにいるのか、きちんと見てもらえているのかを示す必要があると思います。
    (トヨタモビリティパーツ労働組合 京都支部 30代 組合員本人)
  • 細かなOJTやポジティブなフィードバックを通じて、わからないことがないような状況を整えてあげられると、どんな仕事の中にもある仕事の楽しさに気がついていってくれると思います。(ジェイテクトフルードパワーシステム労働組合 30代 組合員本人)

こんな職場はやっぱり素敵!

最後は、「楽しい」や「イキイキ」をキーワードに、若手にいいね!と思ってもらえるような職場の姿を、Z・ONEメンバーズの皆さんの回答から探ってみました。よりよい職場づくりの参考にしてください。

メンバーズの回答

  • ワクワクするような仕事。楽しめる雰囲気。(トヨタ車体労働組合 30代 組合員本人)
  • 上司がイキイキと働いている!(豊田自動織機労働組合 30代 組合員本人)
  • 皆が楽しくイキイキと働く所を見せる。(トヨタ自動車東日本労働組合 40代 組合員本人)
  • 仕事を楽しいと思ってもらう。先輩作業者の業務を凄いと思って、自分もやりたいと感じられたら最高ですね。
    (トヨタ自動車九州労働組合 40代 組合員本人)
  • 上司などが楽しそうに仕事をしていると、ああなりたいと思う。(石川トヨペットカローラ労働組合 20代 組合員本人)
  • 先輩社員や上司がイキイキと仕事をしている姿を見ると、自分も頑張ろうと思えます。(トヨタ紡織労働組合 20代 組合員本人)
  • 職場の人間関係がよく、先輩達が楽しくやりがいを持って仕事しているところを見ると、自分も頑張ろうと思える。
    (デンソー労働組合 30代 組合員本人)

編集部より

新入社員の方が入社して2ヵ月が過ぎました。
若手にとって、仕事自体のやりがいや面白さを見つけるのは、時間がかかると思いますが、まずは、楽しくイキイキした職場であることが大切ではないでしょうか。

はつらつと働いている人を見ると、不思議と元気が湧いてきます。若手に声をかけ、勇気づけて、若手の能力発揮と成長をみんなが応援している。そんな活気あふれる職場にしていきましょう。