会長挨拶
2021年9月18日の第50回定期大会をもって、第30期の新しい体制となりました。
第30期のスローガンは、「変化に立ち向かって自らの働き方を変革し、次の世代につながる“強い職場”をつくり上げよう」です。これは、どのような変化に直面しようとも、私たち自身が働き方の変革をリードし、自分たちの雇用と労働条件を守り抜くという意志を表したものです。
それほど私たちを取り巻く環境は大きく変化しており、今後、その変化のスピードはますます増していくと思われます。
新型コロナウイルスの影響により人々の意識や日常生活も大きく変わり、在宅勤務やWeb会議、3密を回避したものづくりなど、ウィズコロナ社会における新しい働き方が一気に浸透しました。
加えて、私たちが身を置く自動車産業は、従来からのCASE・MaaSに加え、カーボンニュートラルやSDGsといった新しい変化の波が押し寄せています。特に、カーボンニュートラルは私たち自身の雇用に関わる問題として、また、SDGsは労働組合の社会的責任としてしっかりと取り組み、いかなる変化にも対応できる「強い職場」をつくり上げていく必要があります。
こうした取り組みの基盤となるのが、安全やコンプライアンス、声のサイクルといった「職場活動」であり、また、全トヨタ労連の基本理念でもあります「トヨタはひとつ」の精神です。
「トヨタはひとつ」の基本理念の中に、「ステンドグラス全ト(SGZ)」という言葉があります。個々の組合が主体的な活動に取り組むことで輝きを放ち、その集合体がステンドグラスのように更に大きく美しく輝くという意味が込められています。私は、これがまさに、どのような時代にあっても全トヨタ労連が大切にすべき道だと考えています。
2022年9月、全トヨタ労連は結成50周年を迎えます。この大きな節目を機に、先輩方が50年かけて築き上げてきた諸活動や基本理念をしっかりと継承し、更に先の50年に向けて進化・発展させてまいりたいと思います。
改めて、この第30期、全トヨタ労連に集う全ての組合員とその家族の将来にわたっての生活の安定・安心、そして、笑顔に満ちた明るい社会の実現を目指し、諸活動を進めてまいります。ともに頑張りましょう!