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2024年3月のテーマは
「職場の報連相」

「報連相は大事」と言われますが、職場環境や人間関係によっては、ためらってしまうこともあります。皆さんは職場の報連相を円滑にするためにどうしていますか?

「報連相」とは、報告・連絡・相談の頭文字をとったビジネス用語です。

報告:
タスクや業務の経過や結果などを述べること。
連絡:
仕事の情報や予定を関係者に知らせること。
相談:
問題解決や意見交換のために他人の意見、アドバイスを聞いたり、話し合ったりすること。

職場における報連相は、チームのメンバーと効率的に業務を進めたり、トラブルを防ぐためにも必要不可欠なものですが、そのやり取りで困ったり、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

実際にどのくらいの人が課題を抱えているか、メンバーズの皆さんに聞きました。

職場の報連相、きちんとできていますか?

今回のZ・ONEメンバーズの皆さんへのアンケートから、約4割の方が現在の職場の報連相に、何かしらのやりづらさや課題を感じていることがうかがえます。
それでは、「はい」と答えた方々には、具体的にどのような課題があるのか、見ていきましょう。

職場における 報連相に関する課題

日頃のコミュニケーション・関係性

日頃のコミュニケーション不足により、報連相できる関係性を築けていないという声が報連相をする側・される側のどちらからも寄せられました。ただ、コミュニケーションが不足する理由はさまざまで、「職場の風通しが悪い」「ジェネレーションギャップ」、「多忙により接触回数が少ない」、「新型コロナウイルスにより会食の機会が減った」などがありました。

メンバーズの回答

報連相する側

  • 職場の風通しが悪く、絶対に報告しなければいけない事以外は、多少自分が我慢すればその場が収まるなら、報連相しないことが多いです。挨拶をしてもまともに返ってこないことが多いため、コミュニケーションが取れていないことが大きな課題だと思います。(トヨタ自動車労働組合 30代 組合員本人)
  • 上司が忙しくて、相談するタイミングがない。(豊田合成労働組合 20代 組合員本人)
  • あまりコミュニケーションを取らないので会話がしにくい。(三福労働組合 20代 組合員本人)

報連相される側

  • 年齢が20歳違うと、なかなか普段のコミュニケーション不足があり(雑談等が少ない)気軽に相談してもらえない感がある。共通の話題もあまりないので、どうやって気軽な関係性を構築するべきか、とても難しいです。(FTS労働組合 40代 組合員本人)
  • 若手に「気軽に話していいよ」というものの、なかなか話してくれない。世代の壁があるように感じる。(東海理化労働組合 40代 組合員本人)
  • 新型コロナウイルスが広がる前と今では、明白にコミュニケーションが違いますね。明らかに社外での飲み会や食事会は減りました。若い人にとっては、それがいいと思う方もいるようですが。(滋賀トヨタ労働組合 40代 組合員本人)

価値観の違い

続いて、報連相に対する価値観に個人差があることを課題に感じている方も多くいらっしゃいました。どんな「レベル」で、どの程度の「頻度」で、どんな「方法」で、どの「タイミング」で報連相をするべきか、個人の判断基準に委ねられることも多く、お互いにモヤモヤを抱えているようです。

メンバーズの回答

報連相する側

  • どの程度の内容から報連相をすれば良いのか判断が難しい。(トリニティ工業労働組合 20代 組合員本人)
  • 内容が報告するか微妙な時に悩む。また上司が忙しそうな時に、こちらの報告事項との優先順位が判断できずに迷う。
    (豊田鉃工労働組合 30代 組合員本人)

報連相される側

  • 素直に話してほしいことも、怒られるのを嫌がって隠す傾向がある。(ネッツトヨタ東九州労働組合 30代 組合員本人)
  • 人によって報連相すべきだと考える内容のレベルが違うため、それは報告してほしかった! と感じることが多々ある。
    (豊田自動織機労働組合 30代 組合員本人)
  • 報連相して欲しい時と、しなくても良い時の境界線が非常に難しいと感じる。(三桜工業労働組合 30代 組合員本人)

気遣いが足りない

報連相が必要な時というのは、イレギュラーが起きた場合のことも多く、報連相をする側は言いにくい……けれど、言わなくてはいけないと焦ります。
報連相される側は、忙しい中、自分の手を止めなくてはいけないと、お互いにストレスがかかりやすい状況です。
そのため、報連相される側は話しやすい雰囲気や態度を示し、報連相する側は自分のために時間をつくってくれたことに感謝し、なるべく相手に伝わりやすい方法を考える「気遣い」を大切にするといいかもしれません。

メンバーズの回答

報連相する側

  • 相手が忙しくて捕まらないことがある。またその日の気分で態度や意見が変わるため、相談したくない。
    (林テレンプ労働組合 30代 組合員本人)
  • 上司の機嫌や、その時の状況で報連相が上手くできない事がある。また、話しづらい環境や態度を出している人も多く、「相談してね」というのは建前で、相談されると面倒くさそうにする人もいます。(トヨタカローラ札幌労働組合 30代 組合員本人)
  • こちらが伝えたい時に、相手の雰囲気が聞く状況でない態度の場合が多く、相談しづらい。その場合は自力で対応するが、結局問題が大きくなってしまうこともある。(ウエインズトヨタ神奈川労働組合 40代 組合員本人)

報連相される側

  • 何でも言いやすい環境を作らないといけないので、普段の些細な言動・行動に気を付けなければいけない。
    (トヨタ自動車労働組合 30代 組合員本人)
  • 忙しい時は特に聞きづらい環境になってしまうのが、申し訳ないといつも思う。(トヨタカローラ名古屋労働組合 20代 組合員本人)
  • 情報の共有なのか、課題解決なのか、判断して欲しいことは何かをわかりやすくしてもらえると助かる。
    (トヨタテクニカルディベロップメント労働組合 40代 組合員本人)

報連相する側とされる側、どちらにも感情や置かれている状況、立場があり、悩みや課題もさまざまでした。それでも複数の人間と関わりながら働く上では、報連相は欠かせないものです。
そこで報連相を円滑に進めるためのアイデアもメンバーズの皆さんに聞いてみましたので、見ていきましょう。

報連相を円滑に進めるためのアイデア

雑談

日頃のコミュニケーションが大事という意見が多数でした。
雑談・挨拶などを積み重ね、信頼関係を築いておくことで、いざ報連相が必要となったときにも話しやすくなるようです。また雑談を通して、相手の性格やタイプなどを知り、お互いへの理解を深めることも、関係を良好にするためには効果的かもしれません。

メンバーズの回答

  • 日頃から話しやすい雰囲気を心がけるためにも、アイスブレイクや昼休憩の雑談などを行うようにする。
    (トヨタテクニカルディベロップメント労働組合 40代 組合員本人)
  • 仕事と仕事の合間に世間話をする。その時に話す内容で趣味、性格などがわかると思う。(アイシン労働組合 30代 組合員本人)
  • 普段から、雑談のような軽い感覚で仕事の具合などを話したり聞いたりして、仕事の相談などをすることへの抵抗を感じないようにさせる。(函館トヨタ自動車労働組合 20代 組合員本人)
  • 上司から積極的に雑談をする。つまんなくてもいい。それだけで部下はいざという時に相談をしやすくなる。
    (デンソー労働組合 30代 組合員本人)
  • 上下立場関係なく雑談を増やしてコミュニケーションを図る。相手をもっと知る努力をお互いにする。
    (トヨタモビリティ東京労働組合 30代 組合員本人)
  • 機会を伺いつつ、雑談でもいいので日頃から上司とコミュニケーションをとり、話しやすい人間関係を構築する。
    (東海興業労働組合 20代 組合員本人)

ツールの活用

必要に応じてLINEやチャットなどのツールを活用している人も多いようです。文字で記録を残せて、自分のタイミングで返信ができることも、効率的に仕事をするには好都合で、また若い世代も使い慣れたツールのため、上手く活用できるといいかもしれません。

メンバーズの回答

  • 社内チャットなどのツールの活用が、やはり今の時代はいいのではないでしょうか。定型文などの余分な手間もなく、簡潔に物事を伝えることができます。(旭鉄工労働組合 40代 組合員本人)
  • 週1回のミーティングの他、チャットなどのツールを利用して報連相する場をつくってもらう。
    (アイシン・メタルテック労働組合 20代 組合員本人)
  • LINEやMicrosoft Teamsなど、メールよりも軽く使えるツールを活用する。
    (トヨタモビリティパーツ労働組合 宮城・山形支部 30代 組合員本人)
  • チャットなどは、面と向かって言いにくい場合にもとても便利。実際に課内グループLINEがあり、活用している。
    (豊和化成労働組合 30代 組合員本人)
  • なかなか席にいなくてメールも溜めがちな人が、社内チャットではオンライン状態を確認でき、携帯で返信してくれるので便利。(豊和化成労働組合 20代 組合員本人)
  • 急ぎの連絡の際には、チャットでコメントを入れておくだけでも対応がしやすくなる。(フタバ産業労働組合 20代 組合員本人)
  • 相談タイムを設けたり、チャットを活用したり、複数の方法があると良いと思います。(トヨタ自動車労働組合 50代 組合員本人)

ルールをつくる

課題にもあったように報連相には価値観の違いや判断基準の難しさがあります。そこで、あらかじめルールを決めておき、報連相を徹底するというアイデアもありました。ルールを決めることは、報連相する側の漏れを防ぐだけではなく、報連相される側もその緊急性を判断でき、有効かもしれません。

メンバーズの回答

  • 現地に着いたら一報。処置開始で一報。と、手順をマニュアル化する。(デンソー労働組合 30代 組合員本人)
  • 緊急性のレベルによって、報連相を決めています。急ぎの時は電話、それ以外はメールで展開などです。(豊田合成労働組合 30代 組合員本人)
  • 報連相がいる場合といらない場合を明確にする。(イマノ自動車労働組合 30代 組合員本人)
  • 報連相をルール化する。例えば進捗報告は、定められたフォーマットで、何曜日の何時に、何のツールで(もしくは会議で)報告するか、などを決める。(デンソー労働組合 20代 組合員本人)

その他 楽しいアイデアも!

メンバーズの回答

  • 「今空いています」の札を上司に配り、適宜上げてもらう。(アイシン労働組合 30代 組合員本人)
  • チーム対抗スポーツ大会の開催。(デンソー北海道労働組合 40代 組合員本人)
  • ミーティングのネーミングを【プチ報告会】や【ちょこっとほうれん草会】など、楽しいネーミングにするのもいいかも。(滋賀トヨタ労働組合 40代 組合員本人)
  • 休憩時間を活用してトランプゲームやアイスの早食い、コーラの早飲みなど、年齢問わず楽しめるイベントを定期的に行い、みんなが話しやすい職場作りに努めています。また旅行などに行ったらお土産をみんなが買ってくることも、話題のきっかけになります。(トヨタ車体労働組合 20代 組合員本人)

編集部より

忙しい中では、なかなか相手の立場や状況まで考えることは難しいかもしれませんが、日々のちょっとした態度や言葉のチョイスで相手を思いやり、柔軟な発想で新しいツールや考え方を取り入れるなどの積み重ねが、円滑な報連相、そして働きやすい職場環境づくりには大切なようです。

もし報連相で困ったら、今回のメンバーズの皆さんの「報連相する側」・「される側」、双方の意見や悩みを参考に、ちょっとだけ相手の立場を考えてみるのもいいかもしれません。